近代と現代
一般的に近代は明治維新から日本の太平洋戦争敗戦まで、現代はそれ以降。
昭和はその近代と現代の境の時代、とてつもない変動の時代だった。
今現在のあるものの始まりと終わり、全てがこの時代に含まれているような気がする。
現在ある問題に何らかのヒントがあるかも、改めて昭和を勉強してみよう。
戦争までの流れから戦争終結まで
昭和元年1926年(大正15年)12月25日
大正天皇の崩御、昭和天皇が即位、最後の1週間のみが元年となる。
昭和5年1930年 昭和恐慌
世界恐慌の対応に失敗した政策に反発する軍部の力が台頭
昭和6年1931年 満州事変
満州における日本軍(関東軍)が南満州鉄道の線路を自ら爆破、
これを中華民国側の張学良の反抗と発表、自衛のためと満州の主要部を占領。
清の最後の皇帝「溥儀」を迎え満州国独立。ラストエンペラーだね。
昭和7年1932年 五・一五事件
海軍青年将校による内閣総理大臣犬養毅殺害
昭和8年1933年 国際連盟脱退
満州事変の調査(リットン調査団)を受けて満州国は認められず
昭和11年1936年 二・二六事件
陸軍青年将校ら約1500名による軍事クーデター未遂事件
昭和12年1937年 日中戦争
日本、満州国、中華民国の東亜新秩序
南アジアを含む大東亜共栄圏へ拡大、南進へ
昭和14年1939年 第二次世界大戦勃発
ドイツ・ポーランド侵攻、日本は欧州戦争に介入せず
昭和15年1940年 ドイツ・イタリア・日本三国同盟
アメリカの通商条約破棄に対抗したが、アメリカによる石油禁輸に至る
昭和16年1941年 真珠湾攻撃(太平洋戦争勃発)
大きなインパクトを持って早い段階で講和を目指したと言われる
昭和18年1943年 大東亜共同宣言
石油備蓄量が少ないため欧州諸国の植民地制圧に乗り出す
昭和20年1945年 終戦
8月6日広島原子爆弾投下
8月9日長崎原子爆弾投下
8月14日ポツダム宣言受諾の結論
8月15日玉音放送(耐え難きを耐え・・・)
9月2日ポツダム宣言調印
昭和21年1946年 日本国憲法公布
GHQ主導による改革が進む
昭和27年1952年 日本の主権が回復
日米安全保障条約締結により継続してアメリカ軍が駐留
戦後の復興から高度経済成長へ
昭和33年1958年 長嶋茂雄巨人軍入団
昭和38年1963年 テレビアニメ鉄腕アトム放映開始
昭和39年1964年 東京オリンピック、東海道新幹線開通
昭和41年1966年 人口1億人へ
昭和43年1968年 三億円事件
昭和44年1969年 テレビアニメサザエさん放映開始
昭和45年1970年 大阪万博
昭和47年1972年 札幌オリンピック、沖縄返還
昭和48年1973年 金大中事件
昭和51年1976年 ロッキード事件
昭和53年1978年 成田国際空港開港
昭和54年1979年 東京サミット
昭和57年1982年 東北新幹線(大宮~盛岡)開通
昭和58年1983年 東京ディズニーランド開園
昭和60年1985年 NTT、JT民営化
昭和62年1987年 JR民営化
昭和64年1989年 元号が平成に
戦争と平和
昭和の時代って、戦争と平和、天国と地獄ととてつもない変動の時代だった。
戦争が終わるまでの出来事は、歴史の教科書の中での出来事として、
今となってはリアルな現実として捉えることが難しいような出来事。
年月が経ったからではなく、平和な現代からは想像もつかないような出来事ばかり。
ただ、その時代に関わった人たちがまだ現実に生きていらっしゃる。
その現実をリアルとして感じる事の出来る最後の時期に来ている感も知れない。
軽い気持ちで昭和を振り返ろうと思った自分も、この昭和の変動は、
改めて衝撃だった。