被災地復興支援のお手伝い

人間関係

被災地へ

被災地復興支援のお手伝いをさせていただく仕事につきました。

そもそも、被災地に対して、強い志があったわけではありませんでした。

機会があれば、何かお手伝いできればいいな、と言うくらいでした。

さて、私は何をすればよいのか、誰も明確に教えてくれません。

しかも、勤務先から被災地までは車で約2時間の距離、案外遠い。

何をやるか指示がない、は自由に動いていいってことですよね、

と自分に都合のよい解釈をしておきましょう。

考えても答えは見つかりません、まあまあ遠いですけど、とりあえず現地に行かなくちゃ。

はじまり

被災地は福島県の浜通り、あの原発事故のあった地域。

ある程度の知識はあって、安全に関して疑問は持ってはいなかった。

でも、多くの人は情報量が少なく、知識がない中で警戒されているだろうし、

その中で私のような年配者が、活躍をしなくちゃいけない場所なのだろうなと思っていた。

現地に行って驚いた、知識がないのは私の方だった。

行くところ行くところ、若い人ばっかりだった。しかもみんな笑顔。

やばいやばい、さあ仕事何しようどころではない、

ある程度知識があって・・・嘘をついておりました、何も知りませんでした。

自分の頭にある情報を書き換えなければ、一から状況把握だな、こりゃ

出会い

年寄の出番だと、意気込んできたものの、逆に若い人たちばっかり。

若干尻込みしてしまいました。年寄邪魔だね、そう思われてるんじゃないかと。

しかし、行くとこと行くところ、とても明るく受け入れてくれる、救われました。

さすが、俺はいい人なので、受け入れてもらえたのだろうと自惚れてみました。

はい、違いますね、どんな方でもちゃんと公平に受け入れてますね、

逆に、こんなめんどくさい年寄りでも受け入れてくれたんですね。

地元の人々との交流を図り、外からの人を明るく受け入れる。

この方たちの役割がどれほど重要で、どれほど大切なことなのか、

後々実感していくことになります。

あっという間に、いろんな人が受け入れてくれました。いろんな出会いがありました。

被災地の現状

避難指示解除に伴い、徐々に人々が戻ってくる、しかし、そんな簡単ではありません。

戻ろうにも、住まいがありません、店もなく、仕事もない。厳しい状況です。

避難している帰還者も戻る決断がでず、また、戻らないと決めた方々もかなり多い状況。

そんな中、移住者への期待が高まります。

呼び込むための、地域の賑わいを取り戻すための、様々なイベントや施策が講じられます。

週末には、各地でイベントが開かれ、とても賑わっています。

そこに、様々なコミュニティが生まれ、活気を取り戻しつつあるように見えます。

被災地の課題

様々な、施策やイベントが大規模に行われる。インフラが急ピッチに整備される。

起業が進出し、雇用の創出が行われる。また、起業者も増える。

華やかで、インパクトのある事柄を見ていると、順調に進んでいるように見える。

しかし、そこには課題も透けて見える。

地域の格差、内の人と外の人との隔たり。

被災地の特殊な事情は、内の人となるべく人が町内に住んでいない。

だから、そこで活躍している個人や企業に、外の人が多く。

地元と外部の人間の関係背の構築が、複雑になっていく。

自分自身の取り組み

180度考えを変えられた私は、見るもの聞くもの全て新鮮で、

自分が持っていた常識が、すべて消え失せました。

まっさらな状態でいろんな人と出会い、

見て聞くことに取り組んでいこうと心に誓ったのでした。

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